「…ん、なんかね、よくわからない世界だった。操作もわかりにくいし…もう行くことはないかな」
初めてSecondLifeにログインした日の感想を友人に尋ねられた時の私の台詞。まさか7年後の今もその「よくわからない世界」に暮らしているだなんて、当時の私が知ったら腰を抜かすでしょう。
今日の記事はセカンドライフ非技術系 Advent Calendar 2014の課題、セカンドライフの魅力を語れをテーマに書いています。そのため、どちらかというとSecondLife/セカンドライフという仮想世界にまだ足を踏み入れたことのない方、踏み込んではみたけれどすぐに離れてしまった方を対象として書いています。このブログに来てくださっている方はほぼユーザーだとは思いつつ、今日は駄文にお付き合いいただけたら幸いです。
さて、冒頭の言葉通りはじめはSecondLifeに馴染める気がしなかった私ですが、2度目にinした時あることに気づいたのです。
物を右クリックして編集ウィンドウを出すと、その物を作った制作者の名前が載っている。そこから制作者のプロフィールも見ることができる…。
それに気づいた時、夢中で周囲の物を調べてまわりました。
服はもちろん、ベンチやテーブル、建物に植物、足元の石畳に至るまで…。
そしてプロフィールを開いてみては、これを作った人はどこの国のどんな人なんだろうか、と思いを馳せました。
それまで、SecondLifeは物づくりができるらしいというおぼろげな情報はあったのですが、この時はっきりと肌で感じた瞬間、退屈に見えた世界がガラッと姿を変えた瞬間でした。
この世界は運営がユーザーを楽しませるために作ったものではなく、ユーザー自身が楽しむために築きあげた世界なんだ、今見ているこの景色は、この仮想の世界に暮らす誰かの想像力の集合体なんだ、と。
Your World. Your Imagination.
SecondLifeの公式サイトには、今もこの一文が載っています。あなたの世界、あなたの想像力。
SecondLifeの魅力を改めて考えてみると、私が感じるSecondLifeの魅力は、まさにこの一文に集約されている気がします。
誰かの頭のなかにある想像が形を持って、世界を作り出していく。作り出した世界を、世界中の誰かと共有することができる。そんな事が可能な世界は、それもユーザー全員がそんなことをできる世界は、少なくとも私が始めた2007年当時はSecondLifeの他に知りませんでした。
このSecondLifeを作り上げている想像の力を文章でどう説明すれば良いものかと考えたのですが、SLの様々なインタビュー記事や動画を作っていらっしゃるDraxtorさんのThe Drax Filesで、ちょうどWorld Makers(世界を作る人達)というインタビュー集を公開していらっしゃるので、こちらをいくつか抜粋してご紹介していきたいと思います。
SecondLife,そしてRealLife(現実世界)を織り交ぜたインタビューで、英語ではありますが、映像で何を言っているかなんとなくわかります。
まず、こちらはSecondLifeで女性用衣料店Mon tissuを営む方のインタビュー。
元々アバターの着せ替えが大好きで、他のオンラインゲームをやっても毎回無駄に服を買いまくってしまう私にとって、そこら中にこういったお店があふれているSecondLifeはまさに天国です。
更に自分のお店を作り、自分の作ったものを売って、それを誰かが身につけてくれているのを見る、なんて販売者側の楽しみも、他のゲームではなかなか味わえない楽しみ方だと思います。
続いては、私も出店者として参加しているFantasyFaire。
毎年行われているファンタジー系の大規模なショッピングイベントで、これは2013年の時のものですね。
買い物はもちろん景観に非常に力を入れているイベントで、毎年どんな景観が用意されているかわくわくさせてくれるイベントです。イベントは一週間ほどで終わってしまうので、長い時間をかけて作り出されたであろうこの素晴らしい景色が、たった一週間ほどでなくなってしまう潔さと儚さも、景観の素晴らしさに華を添えているのかもしれません。
SLで音楽活動をする人たちもたくさんいます。
こちらはEngramaというグループで、実際にバルセロナで活動している方々です。
インタビューで「バルセロナ(での演奏)で日本やオーストラリアの人々を見かけることはないけど、セカンドライフでは世界中の様々な国のファンがいる」と語っているように、自分の音楽表現をその場にいながらして世界中と共有できる、またその場にいながらしていろんな国の人のライブ演奏を楽しむことができる。これもSLの大きな楽しみの一つだと思います。
私もよくSecondLifeでライブイベントに出かけて、音楽やその場の雰囲気を楽しんでいます。
音楽関連でぜひご紹介したいのがFeed A Smileプロジェクト。
SecondLifeでチャリティライブを行い、ライブで得たチップ(任意です)をケニアの子どもたちへの寄付金にするもの。FantasyFaireもそうなのですが、SecondLifeではゲーム内の通貨(L$)が現実の通貨に換金できるため、このようなチャリティイベントも数多く行われています。
こちらはWorldMakersの最新作。SecondLifeで演劇を楽しむ人達の話です。
国境や世代を越えて一つの劇を演じている彼らはとても楽しそうで、私もぜひ観劇に行ってみたいと思っています。
SecondLifeに長くいるとよく、SLは過疎だとか、終わっただとか、ネガティブな話を耳にすることがあります。
でも、想像力次第でSLでできることはやり尽くせないほどにあふれています。
もしあなたがSecondLifeに対してネガティブな印象を持ったら、SecondLifeの地図を開いてみてください。そして、可能なところまで地図をズームアウトしてみてください。
まるで星のように、数えきれないほどのSIM(島)があふれているのが見えると思います。
その全てが誰かの想像によって作り出されたもの。誰かの想像を形にし、共有できる場所。
その光景を想像して、ワクワクすることが出来たなら、きっとあなたもこのSecondLifeという仮想世界の虜になってしまうはずです。
http://secondlife.com/
初めてSecondLifeにログインした日の感想を友人に尋ねられた時の私の台詞。まさか7年後の今もその「よくわからない世界」に暮らしているだなんて、当時の私が知ったら腰を抜かすでしょう。
今日の記事はセカンドライフ非技術系 Advent Calendar 2014の課題、セカンドライフの魅力を語れをテーマに書いています。そのため、どちらかというとSecondLife/セカンドライフという仮想世界にまだ足を踏み入れたことのない方、踏み込んではみたけれどすぐに離れてしまった方を対象として書いています。このブログに来てくださっている方はほぼユーザーだとは思いつつ、今日は駄文にお付き合いいただけたら幸いです。
さて、冒頭の言葉通りはじめはSecondLifeに馴染める気がしなかった私ですが、2度目にinした時あることに気づいたのです。
物を右クリックして編集ウィンドウを出すと、その物を作った制作者の名前が載っている。そこから制作者のプロフィールも見ることができる…。
それに気づいた時、夢中で周囲の物を調べてまわりました。
服はもちろん、ベンチやテーブル、建物に植物、足元の石畳に至るまで…。
そしてプロフィールを開いてみては、これを作った人はどこの国のどんな人なんだろうか、と思いを馳せました。
それまで、SecondLifeは物づくりができるらしいというおぼろげな情報はあったのですが、この時はっきりと肌で感じた瞬間、退屈に見えた世界がガラッと姿を変えた瞬間でした。
この世界は運営がユーザーを楽しませるために作ったものではなく、ユーザー自身が楽しむために築きあげた世界なんだ、今見ているこの景色は、この仮想の世界に暮らす誰かの想像力の集合体なんだ、と。
Your World. Your Imagination.
SecondLifeの公式サイトには、今もこの一文が載っています。あなたの世界、あなたの想像力。
SecondLifeの魅力を改めて考えてみると、私が感じるSecondLifeの魅力は、まさにこの一文に集約されている気がします。
誰かの頭のなかにある想像が形を持って、世界を作り出していく。作り出した世界を、世界中の誰かと共有することができる。そんな事が可能な世界は、それもユーザー全員がそんなことをできる世界は、少なくとも私が始めた2007年当時はSecondLifeの他に知りませんでした。
このSecondLifeを作り上げている想像の力を文章でどう説明すれば良いものかと考えたのですが、SLの様々なインタビュー記事や動画を作っていらっしゃるDraxtorさんのThe Drax Filesで、ちょうどWorld Makers(世界を作る人達)というインタビュー集を公開していらっしゃるので、こちらをいくつか抜粋してご紹介していきたいと思います。
SecondLife,そしてRealLife(現実世界)を織り交ぜたインタビューで、英語ではありますが、映像で何を言っているかなんとなくわかります。
まず、こちらはSecondLifeで女性用衣料店Mon tissuを営む方のインタビュー。
元々アバターの着せ替えが大好きで、他のオンラインゲームをやっても毎回無駄に服を買いまくってしまう私にとって、そこら中にこういったお店があふれているSecondLifeはまさに天国です。
更に自分のお店を作り、自分の作ったものを売って、それを誰かが身につけてくれているのを見る、なんて販売者側の楽しみも、他のゲームではなかなか味わえない楽しみ方だと思います。
続いては、私も出店者として参加しているFantasyFaire。
毎年行われているファンタジー系の大規模なショッピングイベントで、これは2013年の時のものですね。
買い物はもちろん景観に非常に力を入れているイベントで、毎年どんな景観が用意されているかわくわくさせてくれるイベントです。イベントは一週間ほどで終わってしまうので、長い時間をかけて作り出されたであろうこの素晴らしい景色が、たった一週間ほどでなくなってしまう潔さと儚さも、景観の素晴らしさに華を添えているのかもしれません。
SLで音楽活動をする人たちもたくさんいます。
こちらはEngramaというグループで、実際にバルセロナで活動している方々です。
インタビューで「バルセロナ(での演奏)で日本やオーストラリアの人々を見かけることはないけど、セカンドライフでは世界中の様々な国のファンがいる」と語っているように、自分の音楽表現をその場にいながらして世界中と共有できる、またその場にいながらしていろんな国の人のライブ演奏を楽しむことができる。これもSLの大きな楽しみの一つだと思います。
私もよくSecondLifeでライブイベントに出かけて、音楽やその場の雰囲気を楽しんでいます。
音楽関連でぜひご紹介したいのがFeed A Smileプロジェクト。
SecondLifeでチャリティライブを行い、ライブで得たチップ(任意です)をケニアの子どもたちへの寄付金にするもの。FantasyFaireもそうなのですが、SecondLifeではゲーム内の通貨(L$)が現実の通貨に換金できるため、このようなチャリティイベントも数多く行われています。
こちらはWorldMakersの最新作。SecondLifeで演劇を楽しむ人達の話です。
国境や世代を越えて一つの劇を演じている彼らはとても楽しそうで、私もぜひ観劇に行ってみたいと思っています。
SecondLifeに長くいるとよく、SLは過疎だとか、終わっただとか、ネガティブな話を耳にすることがあります。
でも、想像力次第でSLでできることはやり尽くせないほどにあふれています。
もしあなたがSecondLifeに対してネガティブな印象を持ったら、SecondLifeの地図を開いてみてください。そして、可能なところまで地図をズームアウトしてみてください。
まるで星のように、数えきれないほどのSIM(島)があふれているのが見えると思います。
その全てが誰かの想像によって作り出されたもの。誰かの想像を形にし、共有できる場所。
その光景を想像して、ワクワクすることが出来たなら、きっとあなたもこのSecondLifeという仮想世界の虜になってしまうはずです。
http://secondlife.com/
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